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『山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る』


 ノーベル賞科学者の山中教授と神戸大同級生の小児脳科学者・成田奈緒子医師が「子育て」について、ご自身の幼少時代からのことを振り返りながら、語り合っています。自営業の家庭で子ども時代はひとりで過ごす時間が長かった山中教授、小児科医の父親と母親が教育ママだったという成田医師。そのお二人が大切だと語っていることから2点紹介します。



①「レジリエンス=ピンチを乗り越える力」。辛いことがあっても、希望を失わずに立ち直り、生き抜くために必要な力。そして、この力は生まれつき備わっているものではなく、後から鍛えることができる力。それを鍛えるためには、「感謝すること」。


②「早寝早起き朝ごはん」。これはすべての基本。その大切さは何度も耳にしていますが、どうしてなのかが簡潔に説明されています。

脳を動かすのに必要なのは、酸素とブドウ糖とアミノ酸。ブドウ糖とアミノ酸は食べ物から摂取するので、午前中に脳を働かせるには朝ごはんが必須。そして、食べるためには脳が「お腹が空いた」という信号を受け取ることが必要で、それにはセロトニンが不可欠。このセロトニンを分泌させる一番の条件が早寝早起きで、夜8時~朝6時の睡眠できちんと取り込める。

 また、脳が育つ順番があり、ベースになる脳を育てるには、「早寝早起き朝ごはん」は大切。


 その他に、「おかげさま」と思える力、「助けて」と言えること等、ご自身の子育て体験を踏まえながら語り合っています。

 山中教授は一番伝えたいこととして、最後に書いていたことを紹介します。

子育てには正解がないのに、正解を追い求めすぎると、どこにもたどりつけずに堂々巡りをしてしまうかもしれない。「お子さんのこともご自身のことも、あんまり追いつめすぎないでほしい」。



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